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たべて元気♪「食だより」

食材・料理

小さなかぼちゃ!?ズッキーニの魅力に迫る!

更新日:2023/06/09

きゅうりのような見た目のズッキーニ。
皆さんもきゅうりの仲間だと思っていませんか?
今回はそのズッキーニについてのお話です。

【ズッキーニとは?】

冒頭でもふれましたが、ズッキーニはきゅうりの仲間ではなく、ハロウィンの飾りで使われる「ペポカボチャ」というかぼちゃの仲間です。
実はズッキーニという名前はイタリア語で「小さなかぼちゃ」を意味します。

【旬はいつ?】

一年中出回っているズッキーニですが、旬は夏
6月~8月の暑い時期においしくいただける夏野菜です。(産地によって異なります)
国内では長野県、宮崎県、群馬県で多く栽培されています。

【ダイエットにも効果的!?】

ズッキーニの魅力のひとつはなんといってもカロリーの低さ。
1本200g(生)でも32kcalと低カロリーなので罪悪感なくおなかいっぱい食べることのできる野菜です。
それだけではなく、低糖質なので、糖質制限ダイエット中にもピッタリですよ。
また、糖質の分解を助けたり、疲労回復に欠かせないビタミンB1糖質や脂質などをエネルギーにかえてくれるビタミンB2が多く含まれています。

【気になる栄養について】

●ビタミンC
皮膚や細胞のコラーゲンの合成に不可欠な栄養素です。
また、免疫力の強化、抗酸化作用による動脈硬化や老化防止に期待できます。

●カリウム
塩分や水分を体外に排出する働きがあるので、塩分の取り過ぎを調整したり、むくみ改善・高血圧予防に効果があります。

●ビタミンK
怪我や出血をした際に血を固める働きがあります。
血を固めるのにはプロトロンビン(たんぱく質の一種)などの血液凝固因子が必要ですが、それの補酵素として働くのがビタミンKです。
また、丈夫な骨づくりにも不可欠で、骨に存在するたんぱく質を活性化し、カルシウムを骨に沈着させて、骨の形成を促す作用があります。

●βカロテン
βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換され、目や皮膚の健康を保つ働きをします。
変換されたビタミンAは、視力を正常に保つ役目も担っていて、特に夜盲症の予防や、視力低下の抑制の働きがあります。

【おいしいズッキーニの選び方】

・太すぎない
・均一にふくらみがある
・表面に傷がない
・皮がやわらかくツヤがある
・色が濃い
・茎の切り口がみずみずしい

これらに気をつけておいしいズッキーニを選んでみて下さい。

【保存方法】

乾燥しないように新聞紙やペーパータオルなどで1本ずつ包み、風通しの良い冷暗所で保存するのが基本的です。でも暑くなるこれからの時期は、ペーパータオルとラップでしっかりと包み、冷蔵庫の野菜室に入れて保存するのがおすすめです。
カットしたズッキーニも同様に冷蔵庫で保存しましょう。

【ズッキーニを使った海外の料理

●ラタトゥイユ
玉ねぎ・ズッキーニ・ナスなどの夏野菜をオリーブオイルとにんにくで炒めてトマトで煮込んだフランス南部の煮込み料理です。
冷製の前菜として食べたり、メイン料理の付け合わせとして用いることが多いですが、メインの煮込み料理として食べられることもあります。

●カポナータ
ズッキーニ・ナス・玉ねぎ・トマトなどを使ってワインビネガーで煮込んだ、イタリアの煮込み料理です。
ラタトゥイユと似ていますが、カポナータには酢や砂糖を加えることによって、トマトの酸味だけではなく、少し甘酸っぱい味わいになります。

 ●ズッキーニベイク
オーストラリアの家庭料理で、ズッキーニを粗くすりおろし、ベーコンと玉ねぎと一緒にケーキ生地と混ぜチーズをたっぷりふって薄く焼き、四角く切った野菜ケーキで、ヘルシーな軽食として大人気です。
また、ズッキーニだけではなくすりおろした人参や、キヌアを入れたバージョンなどいろいろなアレンジもされています。
冷めてもおいしいのでお弁当にも入れられます。
ぜひお試しください。

いかがでしたか?
おいしいズッキーニを食べて暑い夏を乗り切りましょう!

Text byあお/食育インストラクター