更新日:2023/06/14
食物によるアレルギー疾患を持つ方は年々増加傾向にあり、それにともなってアレルゲン除去食なども注目を集めていますね。このシリーズでは、アレルゲン除去による栄養対策として、簡単に出来るレシピをご紹介します。今回は、動物性たんぱく質以外からたんぱく質を摂るためのレシピです。
食物アレルギーは、特定の食物を食べることによって免疫システムが過敏に反応する現象です。原因となるアレルゲンは食物に含まれるたんぱく質で、消化吸収されると、血中でIgE抗体(免疫グロブリンE)というたんぱく質が作られます。再び同じ食物が体内に入ると、IgE抗体が過敏に反応し、アレルギー症状として現れます。
起こりやすい症状としては、皮膚症状・呼吸器症状・粘膜症状・消化器症状が挙げられます。反応がとても強く出ると、アナフィラキシーを起こし、アナフィラキシーショックなどの命に関わるショック症状を起こすことがあります。ほとんどは食べた直後~2時間くらいで発症しますが、摂取後6~8時間後や、1~2日経って症状が現れる場合もあります。また一見すると無関係に見える、頭痛や血圧低下・不整脈の症状が出ることもありますので、違和感を覚えたら、自己判断はせず、速やかに専門医に相談してください。特に年齢の低い子どもは自分の状態をうまく伝えることが出来ないので、初めて食べる食材のほか、体調を崩しているときの食事後などはいつも以上に気にかけてあげましょう。
それではレシピのご紹介です。
おつまみ感覚でもいただける簡単な揚げ物です。少し多めの油で揚げ焼きにしてもよいですよ。
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:20分納豆・・3パック納豆のタレ・・3パック分にら(小口切り)・・1/3束塩・・少々しょうが(おろし)・・小さじ1/2ワンタンの皮・・30枚揚げ油・・適量しょうゆやお好みのタレ・からし・・お好みで
<作り方>
1.ボウルに納豆・納豆のタレを入れて混ぜる。
2.にらと塩を混ぜて5分ほどおき、出てきた水分をしぼる。
3.(1)ににら・しょうがを入れてよく混ぜる。
4.ワンタンの皮の半分に(3)をのせ、水(分量外)を内側にぬり、ワンタンの皮を三角形に折りたたんで、空気が入らないように軽く押さえる。(これを30個作る)
5.170℃の揚げ油に(4)を入れ、色よく揚げる。お好みでしょうゆやタレ・からしをつけてどうぞ。
今回は動物性たんぱく質にアレルギーをお持ちの方向けのレシピですが、作る際は、ご自分がお持ちのアレルギーに該当する食材が使われていないか確認し、ある場合は違う食材に置き換えたり、抜いて作ってください。
畑の肉とも呼ばれる大豆の加工品「納豆」は、たんぱく質をはじめ、カリウムやカルシウム、鉄、食物繊維などを含む食材です。納豆のたんぱく質は、納豆菌の力で消化吸収しやすい形になっています。また、納豆菌が作るネバネバは、ナットウキナーゼという血栓予防が期待出来る成分で、血液の流れをスムーズにする働きや、腸内環境を整えてくれる効果があります。体の代謝に関わるビタミンB2も豊富なので、成長期のお子さんや体を動かす機会が多い方にもおすすめです。
いかがでしたか。近年はアレルギーに対する理解が深まり、アレルギーを持っていない人と一緒に楽しめるようなレシピもたくさん出ていますので、いろいろと試してみてくださいね。
Text byさゆり/食育インストラクター
食物によるアレルギー疾患を持つ方は年々増加傾向にあり、それにともなってアレルゲン除去食なども注目を集めていますね。
このシリーズでは、アレルゲン除去による栄養対策として、簡単に出来るレシピをご紹介します。
今回は、動物性たんぱく質以外からたんぱく質を摂るためのレシピです。
【食物アレルギーとは】
食物アレルギーは、特定の食物を食べることによって免疫システムが過敏に反応する現象です。
原因となるアレルゲンは食物に含まれるたんぱく質で、消化吸収されると、血中でIgE抗体(免疫グロブリンE)というたんぱく質が作られます。
再び同じ食物が体内に入ると、IgE抗体が過敏に反応し、アレルギー症状として現れます。
【食物アレルギーかなと思ったら】
起こりやすい症状としては、皮膚症状・呼吸器症状・粘膜症状・消化器症状が挙げられます。
反応がとても強く出ると、アナフィラキシーを起こし、アナフィラキシーショックなどの命に関わるショック症状を起こすことがあります。
ほとんどは食べた直後~2時間くらいで発症しますが、摂取後6~8時間後や、1~2日経って症状が現れる場合もあります。
また一見すると無関係に見える、頭痛や血圧低下・不整脈の症状が出ることもありますので、違和感を覚えたら、自己判断はせず、速やかに専門医に相談してください。
特に年齢の低い子どもは自分の状態をうまく伝えることが出来ないので、初めて食べる食材のほか、体調を崩しているときの食事後などはいつも以上に気にかけてあげましょう。
それではレシピのご紹介です。
【納豆のカリッと揚げ】
おつまみ感覚でもいただける簡単な揚げ物です。
少し多めの油で揚げ焼きにしてもよいですよ。
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:20分
納豆・・3パック
納豆のタレ・・3パック分
にら(小口切り)・・1/3束
塩・・少々
しょうが(おろし)・・小さじ1/2
ワンタンの皮・・30枚
揚げ油・・適量
しょうゆやお好みのタレ・からし・・お好みで
<作り方>
1.ボウルに納豆・納豆のタレを入れて混ぜる。
2.にらと塩を混ぜて5分ほどおき、出てきた水分をしぼる。
3.(1)ににら・しょうがを入れてよく混ぜる。
4.ワンタンの皮の半分に(3)をのせ、水(分量外)を内側にぬり、ワンタンの皮を三角形に折りたたんで、空気が入らないように軽く押さえる。(これを30個作る)
5.170℃の揚げ油に(4)を入れ、色よく揚げる。
お好みでしょうゆやタレ・からしをつけてどうぞ。
今回は動物性たんぱく質にアレルギーをお持ちの方向けのレシピですが、作る際は、ご自分がお持ちのアレルギーに該当する食材が使われていないか確認し、ある場合は違う食材に置き換えたり、抜いて作ってください。
【栄養】
畑の肉とも呼ばれる大豆の加工品「納豆」は、たんぱく質をはじめ、カリウムやカルシウム、鉄、食物繊維などを含む食材です。
納豆のたんぱく質は、納豆菌の力で消化吸収しやすい形になっています。
また、納豆菌が作るネバネバは、ナットウキナーゼという血栓予防が期待出来る成分で、血液の流れをスムーズにする働きや、腸内環境を整えてくれる効果があります。
体の代謝に関わるビタミンB2も豊富なので、成長期のお子さんや体を動かす機会が多い方にもおすすめです。
いかがでしたか。
近年はアレルギーに対する理解が深まり、アレルギーを持っていない人と一緒に楽しめるようなレシピもたくさん出ていますので、いろいろと試してみてくださいね。
Text byさゆり/食育インストラクター