更新日:2023/06/21
子どもに限らず、大人にも好き嫌いはありますよね。でも、成長期の子どもには何でも食べて欲しいと思うのが親心。今回は、嫌い野菜の上位に入る「ピーマン」を使ったレシピのご紹介です。
ピーマンが苦手な方は
・苦み・青臭さ・色・形
などが主な苦手理由のようです。昔と比べると、苦みなどを軽減した品種が作られるようになってきたとはいえ、完全になくなったわけではないので、苦手と感じることが多いのかもしれません。
ピーマンが苦手な場合、形があっても大丈夫な場合と、そうでない場合があると思います。形に抵抗がないときは、少し濃い味つけにすることで、苦みや香りがマスキングされ、食べやすくなります。油を使った炒め物や揚げ物・和え物にすると、苦みがコーティングされるのでおすすめです。水で苦みを除く場合は、生のままさらすと抜けます。しかし数時間さらしておかなければならず、ピーマンが持っている水溶性の栄養素も一緒に流れ出てしまうため、あまりおすすめはできません。また、ピーマンは繊維に沿って切った方が苦みなどを感じにくいので、切り方を工夫するのもポイントです。見た目がダメな場合は、細かく刻んで混ぜてしまうのが一番です。そのときも、上記に挙げたように油で炒めてコーティングすると、気にならなくなります。
それではレシピのご紹介です。
トマト煮込みにチーズやパン粉をかけ、オーブンで仕上げた一品。うま味もたっぷりなので、ピーマンを気にせずいただけます。
<材料(3~4人分)> 調理時間:40分ピーマン・・4個玉ねぎ・・1/2個オリーブオイル(またはサラダ油)・・小さじ1合挽き肉・・400gAドライパン粉・・大さじ3A卵・・1個A牛乳・・50mlA粉チーズ・・大さじ1Aにんにく(おろし)・・少々A塩・・小さじ1/3Aこしょう・・少々小麦粉・・適量オリーブオイル(またはサラダ油)・・大さじ1トマト水煮缶(カットタイプ)・・1缶(400g)B顆粒コンソメ・・小さじ1/2Bトマトケチャップ・・大さじ2B砂糖・・小さじ1塩・こしょう・・各少々ピザ用チーズ・・60gドライパン粉・・5gパセリ(みじん切り)・・お好みで
<作り方>
1.ピーマン・玉ねぎはみじん切りにする。フライパンにオリーブオイル(小さじ1)を熱し、ピーマン・玉ねぎ・塩(少々)を入れて炒め、冷ます。
2.ボウルに合挽き肉・Aを入れてよく練り、(1)を加えて全体をよく混ぜる。20等分にして団子状に丸め、小麦粉を薄くまぶす。
3.フライパンにオリーブオイル(大さじ1)を熱し、(2)を入れて全体を焼く。表面がこうばしく焼けたらトマト水煮を加え、沸騰させる。
4.Bを加えてふたをし、ときどき全体を混ぜながら15分煮て塩・こしょうで味を調える。
5.耐熱皿に(4)を入れ、上からピザ用チーズ・パン粉をかけ、220℃に温めたオーブンでチーズが溶け、色づくまで焼く。
6.お好みで仕上げにパセリを振る。(器が入ればオーブントースターなどでも構いません。)
パンと一緒に食べたり、パスタソースの代わりにしてもおいしいです。ソースとして使用するときは、工程4までにし、パスタと絡めたり、上からかけたあとに仕上げに粉チーズを振るなどしてください。
●ピーマンピーマンは唐辛子の仲間のなかで、辛みの無い品種に属する野菜です。私たちが普段食べている緑のものは、ピーマンの未熟果で、熟すと赤くなります。ピーマンは肌や粘膜の健康を保つために必要な、β-カロテンやビタミンCを豊富に含む食材です。β-カロテンは体内で必要な量だけビタミンAに変わるため、摂り過ぎの心配はありません。赤ピーマンは「カプサンチン」と呼ばれるβ-カロテンと同じカロテノイドという色素で赤くなります。カプサンチンはβ-カロテンと同様に抗酸化作用があるので、風邪予防などに役立ちます。ちなみに、このカプサンチンは辛みのもとである「カプサイシン」とは別物なので、辛くはありません。赤ピーマンは熟果で、やわらかく苦みも少ないので、ピーマンが苦手な方は赤ピーマンを食べてみるのもおすすめです。
いかがでしたか。好き嫌いは誰にでもあるものです。特に子どもの場合、味以外の要素で苦手と感じてしまうこともあるので、何が苦手なのかを確認し、子どもと一緒にいろんなメニューを試していくと克服できるかもしれませんよ。
Text byさゆり/食育インストラクター
子どもに限らず、大人にも好き嫌いはありますよね。
でも、成長期の子どもには何でも食べて欲しいと思うのが親心。
今回は、嫌い野菜の上位に入る「ピーマン」を使ったレシピのご紹介です。
【ピーマンが苦手な理由】
ピーマンが苦手な方は
・苦み
・青臭さ
・色
・形
などが主な苦手理由のようです。
昔と比べると、苦みなどを軽減した品種が作られるようになってきたとはいえ、完全になくなったわけではないので、苦手と感じることが多いのかもしれません。
【苦手克服ポイント】
ピーマンが苦手な場合、形があっても大丈夫な場合と、そうでない場合があると思います。
形に抵抗がないときは、少し濃い味つけにすることで、苦みや香りがマスキングされ、食べやすくなります。
油を使った炒め物や揚げ物・和え物にすると、苦みがコーティングされるのでおすすめです。
水で苦みを除く場合は、生のままさらすと抜けます。
しかし数時間さらしておかなければならず、ピーマンが持っている水溶性の栄養素も一緒に流れ出てしまうため、あまりおすすめはできません。
また、ピーマンは繊維に沿って切った方が苦みなどを感じにくいので、切り方を工夫するのもポイントです。
見た目がダメな場合は、細かく刻んで混ぜてしまうのが一番です。
そのときも、上記に挙げたように油で炒めてコーティングすると、気にならなくなります。
それではレシピのご紹介です。
【ピーマン入りミートボールのトマト煮 チーズ焼き】
トマト煮込みにチーズやパン粉をかけ、オーブンで仕上げた一品。
うま味もたっぷりなので、ピーマンを気にせずいただけます。
<材料(3~4人分)> 調理時間:40分
ピーマン・・4個
玉ねぎ・・1/2個
オリーブオイル(またはサラダ油)・・小さじ1
合挽き肉・・400g
Aドライパン粉・・大さじ3
A卵・・1個
A牛乳・・50ml
A粉チーズ・・大さじ1
Aにんにく(おろし)・・少々
A塩・・小さじ1/3
Aこしょう・・少々
小麦粉・・適量
オリーブオイル(またはサラダ油)・・大さじ1
トマト水煮缶(カットタイプ)・・1缶(400g)
B顆粒コンソメ・・小さじ1/2
Bトマトケチャップ・・大さじ2
B砂糖・・小さじ1
塩・こしょう・・各少々
ピザ用チーズ・・60g
ドライパン粉・・5g
パセリ(みじん切り)・・お好みで
<作り方>
1.ピーマン・玉ねぎはみじん切りにする。
フライパンにオリーブオイル(小さじ1)を熱し、ピーマン・玉ねぎ・塩(少々)を入れて炒め、冷ます。
2.ボウルに合挽き肉・Aを入れてよく練り、(1)を加えて全体をよく混ぜる。
20等分にして団子状に丸め、小麦粉を薄くまぶす。
3.フライパンにオリーブオイル(大さじ1)を熱し、(2)を入れて全体を焼く。
表面がこうばしく焼けたらトマト水煮を加え、沸騰させる。
4.Bを加えてふたをし、ときどき全体を混ぜながら15分煮て塩・こしょうで味を調える。
5.耐熱皿に(4)を入れ、上からピザ用チーズ・パン粉をかけ、220℃に温めたオーブンでチーズが溶け、色づくまで焼く。
6.お好みで仕上げにパセリを振る。
(器が入ればオーブントースターなどでも構いません。)
パンと一緒に食べたり、パスタソースの代わりにしてもおいしいです。
ソースとして使用するときは、工程4までにし、パスタと絡めたり、上からかけたあとに仕上げに粉チーズを振るなどしてください。
【栄養】
●ピーマン
ピーマンは唐辛子の仲間のなかで、辛みの無い品種に属する野菜です。
私たちが普段食べている緑のものは、ピーマンの未熟果で、熟すと赤くなります。
ピーマンは肌や粘膜の健康を保つために必要な、β-カロテンやビタミンCを豊富に含む食材です。
β-カロテンは体内で必要な量だけビタミンAに変わるため、摂り過ぎの心配はありません。
赤ピーマンは「カプサンチン」と呼ばれるβ-カロテンと同じカロテノイドという色素で赤くなります。
カプサンチンはβ-カロテンと同様に抗酸化作用があるので、風邪予防などに役立ちます。
ちなみに、このカプサンチンは辛みのもとである「カプサイシン」とは別物なので、辛くはありません。
赤ピーマンは熟果で、やわらかく苦みも少ないので、ピーマンが苦手な方は赤ピーマンを食べてみるのもおすすめです。
いかがでしたか。
好き嫌いは誰にでもあるものです。
特に子どもの場合、味以外の要素で苦手と感じてしまうこともあるので、何が苦手なのかを確認し、子どもと一緒にいろんなメニューを試していくと克服できるかもしれませんよ。
Text byさゆり/食育インストラクター