更新日:2022/10/03
縄文時代の貝塚から骨が発見されるほど、古くから親しまれてきた「いわし」。実は、10月はいわしの記念日があるのをご存知ですか?今回は、日本人になじみ深い青魚の代表格、「いわし」についてのお話です。
いわしは「マイワシ」、「ウルメイワシ」、「カタクチイワシ」の3種に大別され、これらの稚魚がおなじみのしらす干しとなります。しらす干しは状態によって、呼び方が変わります。
●釜ゆでしたもの→釜揚げしらす●水分を7割程度残したもの→しらす干し●水分を3割程度残したもの→ちりめんじゃこ
このほかにも、いわしはアンチョビやオイルサーディンなどにも加工されており、世界的にも親しまれている魚です。
いわしは、漢字だと「魚」に「弱」で「鰯」と書きます。これはほかの魚のえさになることが多く、また水揚げ後の傷みも早いことから「弱し(よわし)」が転訛し、この名がついたのではないかと言われています。
「イ(1)ワ(0)シ(4)」という語呂合わせから、10月4日は「いわしの日」とされています。これは大阪府多獲性魚有効利用検討会が1985年から提唱しており、大阪湾はいわし類が大量に獲れる場所であることから、いわしの有効性を広くアピールするのを目的としています。
いわしは使い勝手がよく、地方ごとにさまざまな食べ方で楽しまれています。千葉県外房では「なめろう」「さんが焼き」「酢味噌和え」、石川県では「こんか漬け」などにして食べられています。また、酢漬けにしたいわしの腹におからを詰めて寿司風にした料理も、全国各地に残っています。
今回は、ごはんが進むこと間違いなし!「いわしの香味ソースがけ」をご紹介します。
<材料(4人分)> 調理時間:30分いわし・・6尾しょうが汁・・小さじ2塩・こしょう・・少々小麦粉・・大さじ2長ねぎ(みじん切り)・・1/3本分みょうが(みじん切り)・・2個分しょうが(みじん切り)・・1/2かけ分A砂糖・・大さじ1・1/2A酢・・大さじ3Aしょうゆ・・大さじ2A水・・大さじ1ごま油・・大さじ3
<作り方>1.いわしは3枚におろし、しょうが汁・塩・こしょうを振って30分ほど冷蔵庫で休ませる。ペーパータオルで軽く水気を拭き取り、小麦粉をまぶす。2.フライパンにごま油を熱し、(1)のいわしを入れて両面をカリッと揚げ焼きにする。3.ボウルに長ねぎ・みょうが・しょうが・Aを入れて混ぜ合わせる。4.器に(2)を盛り、(3)のタレをたっぷりかける。
薬味たっぷりのタレが、カラッと揚げ焼きにした「いわし」とよく合います!お子さんが召し上がる場合は薬味の量を調整したり、辛いのがお好きな方はタレにラー油を加えるなどして楽しんでくださいね♪
●DHA・IPA(EPA)いわしの脂には、不飽和脂肪酸のDHAやIPA(EPA)が多く含まれています。これらは血液をサラサラにして、血栓や動脈硬化の予防効果が期待できます。
●カルシウムやビタミンDいわしは酸を加えてじっくり煮込むと、骨ごと食べることができ、カルシウムをあますことなく摂れます。それに加え、いわしはカルシウムの吸収を高めるビタミンDが豊富なので、効率よく摂ることができます。
●ビタミンB12や鉄血合い部分に多く含まれ、貧血を予防します。鉄はビタミンCと一緒に摂ると吸収が高まるので、柑橘類などのビタミンCを含む食材と組み合わせるのがおすすめです。フライにレモンをキュッとしぼって食べるのもよいですね☆(※鉄はカフェインと結合して体外に排出されてしまうので、コーヒーなどは食後30分ほど経ってから飲むようにしましょう。)
いかがでしたか?いわしは目が黒く澄んでいて、頭が小さく、身がふっくらハリのあるものが良品です。ご購入の際はぜひチェックしてみてくださいね!
Text byろい/食育インストラクター
縄文時代の貝塚から骨が発見されるほど、古くから親しまれてきた「いわし」。
実は、10月はいわしの記念日があるのをご存知ですか?
今回は、日本人になじみ深い青魚の代表格、「いわし」についてのお話です。
【「いわし」ってどんな魚?】
いわしは「マイワシ」、「ウルメイワシ」、「カタクチイワシ」の3種に大別され、これらの稚魚がおなじみのしらす干しとなります。
しらす干しは状態によって、呼び方が変わります。
●釜ゆでしたもの→釜揚げしらす
●水分を7割程度残したもの→しらす干し
●水分を3割程度残したもの→ちりめんじゃこ
このほかにも、いわしはアンチョビやオイルサーディンなどにも加工されており、世界的にも親しまれている魚です。
【いわしは「弱い」?】
いわしは、漢字だと「魚」に「弱」で「鰯」と書きます。
これはほかの魚のえさになることが多く、また水揚げ後の傷みも早いことから「弱し(よわし)」が転訛し、この名がついたのではないかと言われています。
【10月4日は、「いわしの日」!でも、どうして…?】
「イ(1)ワ(0)シ(4)」という語呂合わせから、10月4日は「いわしの日」とされています。
これは大阪府多獲性魚有効利用検討会が1985年から提唱しており、大阪湾はいわし類が大量に獲れる場所であることから、いわしの有効性を広くアピールするのを目的としています。
【全国各地で食べられている!】
いわしは使い勝手がよく、地方ごとにさまざまな食べ方で楽しまれています。
千葉県外房では「なめろう」「さんが焼き」「酢味噌和え」、石川県では「こんか漬け」などにして食べられています。
また、酢漬けにしたいわしの腹におからを詰めて寿司風にした料理も、全国各地に残っています。
【いわしをおいしく食べよう!】
今回は、ごはんが進むこと間違いなし!「いわしの香味ソースがけ」をご紹介します。
<材料(4人分)> 調理時間:30分
いわし・・6尾
しょうが汁・・小さじ2
塩・こしょう・・少々
小麦粉・・大さじ2
長ねぎ(みじん切り)・・1/3本分
みょうが(みじん切り)・・2個分
しょうが(みじん切り)・・1/2かけ分
A砂糖・・大さじ1・1/2
A酢・・大さじ3
Aしょうゆ・・大さじ2
A水・・大さじ1
ごま油・・大さじ3
<作り方>
1.いわしは3枚におろし、しょうが汁・塩・こしょうを振って30分ほど冷蔵庫で休ませる。ペーパータオルで軽く水気を拭き取り、小麦粉をまぶす。
2.フライパンにごま油を熱し、(1)のいわしを入れて両面をカリッと揚げ焼きにする。
3.ボウルに長ねぎ・みょうが・しょうが・Aを入れて混ぜ合わせる。
4.器に(2)を盛り、(3)のタレをたっぷりかける。
薬味たっぷりのタレが、カラッと揚げ焼きにした「いわし」とよく合います!
お子さんが召し上がる場合は薬味の量を調整したり、辛いのがお好きな方はタレにラー油を加えるなどして楽しんでくださいね♪
【いわしの栄養】
●DHA・IPA(EPA)
いわしの脂には、不飽和脂肪酸のDHAやIPA(EPA)が多く含まれています。
これらは血液をサラサラにして、血栓や動脈硬化の予防効果が期待できます。
●カルシウムやビタミンD
いわしは酸を加えてじっくり煮込むと、骨ごと食べることができ、カルシウムをあますことなく摂れます。
それに加え、いわしはカルシウムの吸収を高めるビタミンDが豊富なので、効率よく摂ることができます。
●ビタミンB12や鉄
血合い部分に多く含まれ、貧血を予防します。
鉄はビタミンCと一緒に摂ると吸収が高まるので、柑橘類などのビタミンCを含む食材と組み合わせるのがおすすめです。
フライにレモンをキュッとしぼって食べるのもよいですね☆(※鉄はカフェインと結合して体外に排出されてしまうので、コーヒーなどは食後30分ほど経ってから飲むようにしましょう。)
いかがでしたか?
いわしは目が黒く澄んでいて、頭が小さく、身がふっくらハリのあるものが良品です。ご購入の際はぜひチェックしてみてくださいね!
Text byろい/食育インストラクター